松田座長の議事進行
seztbelt.netは、まず松田座長の議事進行に異議がある。事務局の官僚や千葉大学大学院医学研究院救急集中治療医学教授・平澤委員の発言時間を制限することはなかったが、救急救命士の代表者であり、業務拡大の推進役として重要なアクターである東京消防庁救急部長・水(漢字不詳)委員の発言を制限しようとしている。
水(漢字不詳)委員が、「今日は現地の消防本部から私をはじめ4名が委員にさせていただきました。消防の救急救命士に関係する問題ですので、現地の消防機関を代表して、現状と意見をかいつまんでお話します。今、資料をお配りしていますが3分では厳しいかなと思います。5、6分いただければと思います。」と述べたのに対して、「あなたが言っているのは、4カ所から出ているのを代表して1人で喋るという話ですか。」と質問をし、「現状と意見です。その後の個々の意見は別ですけども、総括的に現地での救急救命士の現状です。」と答えた水(漢字不詳)委員に、「現状は分かっているけれども、これだけの人が来て、夕方、集まっているのですから簡潔に、要領よくやってください。」と畳み掛けている。この検討会は医師が中心となっていることは確かだが、救急救命士は最重要アクターである。その救急救命士の代表である委員の発言時間を制限しようとした議事進行には、大きな疑問がある。
さらに松田座長は、大学教授には、「大学から大教授が3人出ております。大教授は大体話が長
いのが多いのですが、簡単にお願いします。」と軽口を叩いている。大学教授や医師に仲間意識があるのかもしれないが、救急救命士を軽く見る態度は、座長としての資質に疑問を呈さざるを得ない。この検討会の座長の使命は、医学に対する深い専門知識に立脚しなかけらも、医師にも救急救命士にも片寄らない立場で意思決定できる環境作りをすることである。
ワーキンググループのメンバー構成
次に、ワーキンググループのメンバーが、気管内挿管慎重派がほとんどである。特に、推進派の医師がワーキンググループに入っていないことには疑問がある。地方在住ということで、頻繁に上京できないのかもしれないが、専門的な議論をする場であるワーキンググループに、推進派の現場を知る医師がいないことは、議論が片寄る可能性を孕んでいる。医師ではあるが業務拡大を推進する立場の意見は、重要視すべきである。メンバー構成が不均衡であると思われるが、大学出身の三人の委員には、科学的見知に立ち、公正な判断をしてもらいたい。朝日委員には、第1回検討会で表明した積極的、前向きに検討するという姿勢を崩さないようにしていただきたい。
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