ADASに関する法律問題について、紹介を行った。ADASは、運転者とシステムが車両を制御するボーダーラインにあり、これが、運転者と自動車メーカーの責任のボーダーラインにあることを指摘した。
ADASが機能する条件として、次の3点を挙げた。
- full compliance of the equipment with the technical requirements
- full inderstanding of the functioning of the ADAS and safe
handling by the driver
- perfect and clear communication between ADAS and driver
さらに、システムが制御する段階について整理をし、(1)情報を与えるだけ、(2)必要なときはシステムが援助をするが、最終的には運転者が運転する、(3)システムが完全に制御し、運転者はそれを解除できない、と3段階に分け、それぞれの法律的課題について紹介した。
そして、製造物責任は、世界的な関心であり、米国や日本との情報交換を行っていることを述べた。
最後に、ドイツの製造物責任に関する法律を紹介した。製造物責任に関しては、技術者だけでなく、経営者も、責任を問われる可能性を指摘した。 |