第1分科会は太田勝敏氏が、報告を行った。
第2分科会は飯田恭敬氏が、交通安全と道路というテーマを扱った。オランダからの報告を元に、日本とオランダの同質性と異質性を討議した。オランダでは、あらゆる層の人が一体的に交通安全に取り組んでいる。道路安全は、計画、設計、運用の三段階で考慮されるべきである。機能性、均質性、予測性というキーワードで原則が示されている。
交通安全は、土地利用計画、ルートマネジメント、アクセスマネジメントで一体として取り組んでいる。交通の発生や交通機会の分担、トリップ長や経路に影響を受ける。日本でも、コンパクトシティという概念が研究者の間にある。土地利用を複合化している。公共交通機関の沿線に都市施設を配置し、交通利用を少なくする。リスクを原則として、交通の危険に遭遇する暴露リスク、衝突リスク、負傷リスクを分類し、実際の取り組みを行っている。
欧州では、スピードアダプテーションに注力されている。それによる効果も大きかった。道路の機能分類も必要である。オランダでは、全体の道路の90%ですでにできている。
危険度の評価。Road Safety ImpactとRoad Safety Auditの制度で評価をする。そのメリットは情報の透明性にあり、情報を共有し、全ての人が交通安全に取り組む。事故多発地点対策は、費用対効果の観点から、効果的ではないとの報告があった。 |